鉄分の摂取目安量は?
葉酸サプリの中で鉄分の含有量が多い順にランキングしてみました。ちなみに厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、1日あたりの推奨量は
成人女性(上限は40mg)
18歳〜29歳(月経あり)の推奨量10.5mg
30歳〜49歳(月経あり)の推奨量10.5mg
妊娠初期(2.5mgを付加)
18歳〜29歳(月経なし)の推奨量6.0mg+2.5mg⇒合計8.5mg
30歳〜49歳(月経なし)の推奨量6.5mg+2.5mg⇒合計9.0mg
妊娠中期・後期(15mgを付加)
18歳〜29歳(月経なし)の推奨量6.0mg+15.0mg⇒合計21.0mg
30歳〜49歳(月経なし)の推奨量6.5mg+15.0mg⇒合計21.5mg
授乳婦(2.5mgを付加)
18歳〜29歳(月経あり)の推奨量10.5mg+2.5mg⇒合計13.0mg
30歳〜49歳(月経あり)の推奨量10.5mg+2.5mg⇒合計13.0mg
がさらに必要とされています。平成18年度の国民健康・栄養調査によると、通常の食事から、女性は平均7.6mgの鉄を摂取しています。計算すると
18歳〜29歳の女性
妊娠初期 :8.5-7.6=0.9mg不足
妊娠中期・後期:21-7.6=13.4mg不足
30歳〜49歳の女性
妊娠初期 :9-7.6=1.4mg不足
妊娠中期・後期:21.5-7.6=13.9mg不足
つまり現代の洋風化された食生活の中では女性は常に鉄分不足なんですね。それを踏まえて下記の鉄分の多い葉酸サプリランキングをご覧ください。
鉄分の多い葉酸サプリランキング
ベルタ葉酸サプリ |
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鉄分15mg |
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鉄分12mg |
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鉄分10.02mg |
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鉄分10mg |
鉄分の入ってない葉酸サプリランキング
鉄分をあえて入れてないのがドクターズチョイス。理由は鉄分特有の匂いが苦手な妊婦が多いことと、妊婦への安全性の問題からです。きちんとポリシーを持って鉄分を配合していない葉酸サプリです。葉酸は市販の中で唯一・本物の天然葉酸を使用。ちなみにカルシウムも入っていません。 |
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こちらもあえて鉄分を入れてません。理由は鉄分は基本的な食事で摂取可能なため、必要以上の摂取は望ましくないから。何でもかんでも詰め込むのを良しとしない姿勢が立派です。葉酸は合成葉酸を使用。ちなみにカルシウムも入っていません。 |
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鉄分は入ってません。理由は不明です。オーガニックな自然素材を中心に使用しており、天然ハーブよりビタミンやミネラルを抽出しています。栄養成分表示がないため、葉酸以外の成分の含有量などは分かりません。葉酸は合成葉酸を使用。 |
妊娠中の鉄分の副作用とは?
妊娠して鉄欠乏性貧血と診断された場合、医師により鉄剤(フェロミアなど)を処方されますが、1割ほどの方には副作用が出るようです。主な症状としては吐き気や食欲不振、胃のむかつき、腹痛、下痢、便秘(あと、便が黒くなる)です。
どうして副作用が出るのかと言いますと、鉄分が胃腸の粘膜を刺激するからです。そのため、最近では錠剤の表面がコーティングされたり、胃では溶けずに十二指腸で溶けるような薬も使われているようです。またフェロミアと同時に胃腸薬を処方されることが多いようです。
鉄は胃液の酸度に影響され、空腹時の胃酸が強い状態では速やかに解離し吸収されていきますが、食後など低酸状態では吸収が悪くなります。その点、フェロミア錠の主成分になっているクエン酸第一鉄ナトリウムは低酸状態でも吸収され、胃粘膜への刺激も少なく食事により吸収が低下することも少ないです。
ちなみに空腹時に飲む方が吸収は良いのですが、胃が刺激されて副作用が出る場合は食後に飲むと、多少吸収率は落ちますが、その分、食物がほどよいコーティングとなり胃粘膜への刺激を軽減するそうです。
もし鉄剤を飲んで副作用が出た場合は上記のように食後に服用するか、子供用のシロップの錠剤に変えてもらうか、飲む量を減らして様子を見ることをおすすめします。いずれにせよ、お医者さんとよく相談した方がよいです。
妊娠中の鉄分摂取について
葉酸は妊娠中の女性にとっては必要な栄養素です。葉酸自体は比較的多くの食べ物に含まれているものなのであまり不足することは今までありませんでしたが、現代の様に忙しくまたお弁当などで栄養が偏る傾向があると、妊娠中の体には大きな影響が出てしまうので注意が必要です。
また、葉酸だけではなく、鉄分も十分に取らないと貧血になってしまったりするものですが、鉄分をサプリと別にとるということは非常に苦痛であるという人もいます。そんな時は、葉酸を含んだサプリメント、葉酸サプリを服用するのが良いでしょう。
出来れば鉄分を多く含んだ葉酸サプリが貧血対策にもなるのでお勧めです。
そこで、鉄分が多く含まれている葉酸サプリのランキングが特集してみました。この中には鉄分の含有量だけではなく、葉酸やカルシウムの含有量、サプリメントとしての飲みやすさや持ち運びやすさ、妊婦さんへの体の影響などを考慮してその効果から見たランキングにしてあります。
現代の食事はなかなかバランス良く取るということは難しくなっていますが、このようなランキングを参考にして安全で栄養のある食べ物を食べることでより健康でいたいものです。
サプリの包装タイプについて補足
サプリの新鮮度をキープできるのは
個包装タイプ > パウチタイプ > ボトルタイプ の順になります。
いったん開封するとボトルタイプの方が空気が入り込みやすいです。パウチタイプは空気を抜いて密閉できます。個包装は一番新鮮度がキープできますね。