妊娠中のビタミンAに注意!
妊娠中にビタミンAを過剰摂取することはNGとされています。それは副作用として、お腹の赤ちゃんに奇形が生じる可能性があるためです。しかしながら一方で、ビタミンAは妊娠中に必要な栄養素でもあります。
ここに矛盾が生じるのですが、これはビタミンAが動物性のレチノール、植物性のベータカロチンの2つに分けられるからです。この内、ベータカロチンは体への吸収率が低く、余分に食べたとしても自然に体の外へ排出されます。
一方のレチノールは脂溶性ビタミンで、水に溶けにくく油で溶ける性質なので、体内に蓄積されやすくなります。妊娠中に過剰摂取する事で不要な成分が体内に蓄積され、その結果赤ちゃんに奇形をもたらしてしまいます。
つまり、ビタミンAの過剰摂取と言うより、レチノールを控えるべきとされています。ちなみにレチノールを多く含む食品は、レバーやうなぎが有名です。妊娠中のレチノールやベータカロチンの総量の推奨量は670μgとされており、この範囲内で調整しておくのが安全です。
また、食品で摂取する量も注意が必要ですが、サプリはさらに吸収率が高いため注意が必要です。用量を守る事が大事ですが、妊娠中はサプリに頼らずとも、緑黄色野菜で摂取するのが望ましいです。