葉酸の過剰摂取と副作用
葉酸は、イギリスの研究者により発見された栄養素であり、緑黄色野菜に多く含まれているビタミンです。
体内の細胞分裂が盛んな組織に存在しており、特に赤血球を合成するという役割を担っています。成長の促進や貧血の予防等の多様な効果を期待できる事から注目を集めています。
葉酸は、腸内細菌により合成される栄養素であり、通常の食生活を送っている場合は不足する可能性はほとんどありません。
しかし、妊娠中の女性の場合は胎児の発育のために必要量が増加するので、通常時の約2倍の摂取量が推奨されていますまた、飲酒の習慣を持っている場合も不足しがちとなります。貧血や胎児の神経管閉鎖障害等が、欠乏した事による症状です。
葉酸は水溶性のビタミンであり、過剰摂取しても不要な部分は尿として体外に排出されます。このために、基本的には副作用に見舞われる危険はほとんどありません。
ただし、食品ではなく薬品として過剰摂取した場合は、皮膚炎が生じるケースがあります。
これは、亜鉛の吸収を阻害してしまう事によるものであり、細胞分裂がスムーズに行われなくなるからです。サプリメントを利用する場合は、上限を超過しない様に注意して摂取しなくてはなりません。