(3)葉酸にこだわりのない会社
他社が「うちは天然葉酸使ってます」「原材料は○○を使ってます」などと葉酸自体にこだわって差別化を図る中、葉酸自体にはたいしてこだわりもなく、普通の合成葉酸を使っており、1日あたり400μg摂取できるだけのサプリを販売している会社があります。
こういう会社はむしろ葉酸と一緒に配合する成分にこだわりがあったりします。妊婦の健康や美容をサポートする成分を配合しているところが多いです。これもまた一つの戦略だと思います。
以下の会社の葉酸は、葉酸の原材料について特に記載がなく、説明もないため、モノグルタミン酸型葉酸だと思って間違いないです。
ヤマノ葉酸サプリ
この会社の葉酸サプリの売り方とは?
妊婦の便秘の悩みに着目し、乳酸菌、食物繊維を配合している。鉄分・カルシウム・ビタミン類もバランスよく配合。
⇒あえて葉酸にはこだわらず、その代わりに妊婦の便秘の悩みに着目し、かつ合成葉酸を使うことでコストを抑えて長期間継続しやすいように配慮しています。鉄分もカルシウムもビタミン類もカバーできるし、葉酸にこだわらない方にはおすすめだと思います。
amoamo
この会社の葉酸サプリの売り方とは?
蛯原英里がプロデュース。ママの健康と美容をサポートする成分としてイソフラボン、ルイボス茶エキス、ザクロエキス、マカを配合。葉酸自体には特に差別化はなし
⇒元看護師でチャイル・ボディ・セラピストの蛯原英里さんがプロデュースしたベビ待ちサプリです。このサプリは肌トラブルに着目し、美容成分を配合しています。
妊娠中はホルモンの関係でシミが増えるので、美肌やアンチエイジングに効くビタミンEやビタミンCが入っています。他にも冷え性を改善するザクロエキスは抗酸化作用があるルイボスも。妊娠中の美容の悩みが気になる方にはおすすめかも。
kodakara
この会社の葉酸サプリの売り方とは?
東洋医学で日本を代表する一人の池田啓二氏、「道後はり灸接骨院」院長の香川大輔氏が開発。東洋医学に基づいて独自の妊活に効く成分としてローヤルゼリー、マカ、無臭ニンニク、αーリポ酸、ショウガ、冬虫夏草、西洋タンポポ、納豆菌、乳酸菌、トウガラシ末、コエンザイムQ10を配合している。
⇒唯一の東洋医学系の葉酸サプリです。不妊の原因を体系化して体質改善を促す成分を配合しています。ローヤルゼリーや冬虫夏草、コエンザイムQ10などが入っているせいか、価格は超高いです。
その代わり、不妊でお悩みの方には体質改善が図れるのおすすめかも。レビューを読むとわりと短期間で変化を実感しているようです。
ただし1日分飲んでも葉酸が198μgしかなく、必要量に足りていません。葉酸だけ別のサプリで補う必要が出てくるような気がします。それってさらにお金がかかるのでは?と疑問に思いますが。
ママのミカタ 葉酸編
この会社の葉酸サプリの売り方とは?
造血成分の鉄と銅を配合している。葉酸自体は特に差別化なし。カルシウムについてはカルシウム編をおすすめしている
⇒このサプリはとにかく価格が一番安いです。定期で1,780円は最安値です。お金がかかるのがイヤな方はママのミカタも選択肢としてアリです。
また妊婦の貧血の悩みに着目し、造血成分の鉄と銅を配合しているのも特色です。鉄を吸収するには銅の働きが欠かせないのですが、葉酸サプリで銅を配合しているところはないと思います。貧血気味の方にはおすすめ。
美タミーナ葉酸サプリ+
この会社の葉酸サプリの売り方とは?
産婦人科医の松村先生が監修。葉酸をサプリで摂取する必要性をアピール。葉酸摂取を義務化する他国と比べて日本は遅れていると訴える。葉酸自体には特に差別化はなし。独自の妊活美容成分ミカンパウダー、スピルリナ、イノシトール、ホスファスチジルセリンを配合
⇒妊活美容成分のミカンパウダーには基礎体温の上昇、高血圧の予防、花粉症、骨粗しょう症の予防、免疫力UP、美肌などの効果が見込まれます。今後の美容系成分のトレンドになる可能性もあると思われます。
ただし、産婦人科医が監修しているわりには、配合成分の中に妊婦は使用禁止のサフラワーとか発がん性物質の二酸化チタンが使われており、妊活サプリなのにどうしてこんな危険な成分を使ってるのか疑問を感じます。あまりおすすめできないサプリです。
天然葉酸をアピールする会社については下記を参照
⇒葉酸サプリ各社の売り方の違いを比較してみた(1)天然葉酸
合成葉酸をアピールする会社については下記を参照
⇒葉酸サプリ各社の売り方の違いを比較してみた(2)合成葉酸