葉酸の流産防止への働き

妊娠の超初期に起こる流産を化学的流産(化学的妊娠)といいます。

 

これは、いったん子宮内膜に着床した受精卵が、しっかりと定着できないまま体外に排出されてしまう現象です。自覚症はほとんどなく、後遺症も発生しません。妊娠成立前の現象なので厳密には流産ではありませんが、一般的にこのように呼ばれています。

 

葉酸はこの現象を予防する効果があるといわれています。その理由は、葉酸には子宮内膜を強化する働きがあるためです。子宮内膜を強化することで、受精卵が守られ、着床から妊娠へとスムーズに進むことができるのです。

 

また、葉酸には神経管閉鎖障害という障害を予防する効果があります。妊娠初期は胎児の神経系統が著しく発達する時期ですが、この時期に葉酸を適正に摂取することによって、神経管閉鎖障害を防ぐことができます。

 

妊娠初期には受精卵・胎児の先天的異常によって流産を起こすことがありますが、この神経管閉鎖障害も原因の一つとなっています。つまり、葉酸を摂取することで神経管閉鎖障害を防ぎ、ひいてはそれが早期流産の予防につながるのです。

 

ただし、過剰な摂取はかえって逆効果で、胎児に異常を発生させることがあります。医師に相談の上、食事や信頼のおけるサプリメントなどから、適正な量を摂取する必要があります。

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